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いろいろ独白。モノローグ(Monologue)

天地人 第30回「女たちの上洛」

例のクレジットをこの目で確認したくて、今回はオープニングから見始めました。わーい、マジで「脚本協力」の人がいる! 2人も!!

しかしドラマ本編を見て、問題は脚本だけじゃないと思い知りました。お願いだから、演出と考証も協力者つけてあげて〜。



***

今回は、菊姫が上洛を承諾する話と、利休の切腹がメインテーマです。

小田原を平定して晴れて天下人となった秀吉は、各国大名に従属の証として人質を要求します。
子供に恵まれていない上杉景勝は正室の菊姫に上洛するよう求めますが、菊姫は拒否。
まずここで「エエェェェ!」と思ってしまいます。当時、身分ある人の親族が人質として他家へ赴くのは普通のこと。「人質」と言っても、近現代の身代金・猥褻目的と違って、人質は丁重に扱われました。もちろん、敵対関係になれば殺される可能性もありますが。
それがさー、あろうことか武田家の姫が「イヤイヤ」とダダこねるなんてみっともないったらありゃしない。そもそも、武田家が滅亡して後ろ盾もないのに、なぜこんなにワガママなんだ!
菊姫の説得に当たっていたお船が産気づいて、いきなり出産。普通、数分おきの陣痛があるんだから、自宅に戻って産みなよ〜。
このドラマ、肝心の戦シーンはナレーションで終わらせるのに、出産シーンには力入れてますよね。お船の出産を目の当たりにして、菊姫が感銘を受けて上洛の決心でもするのか?と思っていたら、別にそんな伏線はありませんでした。何の意味が…。
今回生まれたのが次女で、前々回の長女の時も出産シーンやってたので、この分だと3番目の子もやるだろうな。いらねー。
ああそうそう。出産に際して、菊姫自ら湯を沸かしたり積極的に働くなんてあり得ないです。侍女を総動員してがっちりサポートとかなら理解できるんですが、出産経験のない姫育ちの娘にできることなんて何もありませんって。

菊姫は病気だ何だとごまかしていたものの、秀吉の圧力に抗しきれなくなり、景勝と仙桃院(久しぶり)と兼続夫妻が居並んで、菊姫に上洛を迫ります。景勝の命令という形で屈する菊姫。
自室に逃げ帰った菊姫の様子をお船が見に行くと、懐剣を取り出しているではありませんか! 自分には子供がいないから、景勝の元を離れたら側室を迎えるに違いない、そうなれば自分は用ナシだ…とグチって懐剣を胸に押し当てますが、ぽいっと放り投げて泣き出す始末。
やること為すこと軽いすぎです。死ぬ死ぬ言いながら結局死なない、注目されたがりな痛い現代っ子か!
肝の据わってない菊姫も情けないですが、上杉家の外道っぷりもまた然り。みんなで菊姫を取り囲んで「上洛しろしろ」迫るのもヒドイ話です。菊姫が嫌なら仙桃院が行けばいいじゃん!

仙桃院
「菊姫が行けぬと言うなら、私が代わりに上洛しましょう」
景勝
「ご高齢の母上に長旅はさせられません」

そして、菊姫に上洛命令…の方が説得力あると思うのです。ベタですが、秀吉の母が徳川家の人質に行ったことに倣うのもまたよし。仙桃院まだまだ若いですし。
今回の脚本だと、菊姫一人をスケープゴートにしてお家安泰〜という陰険なズルさに見えるのに、驚くべきことに製作陣はそういう風に描いてるつもりはないようです。
兼続を始め上杉家の人は、ことあるごとに「義」を語ってますが、偽善の「偽」の間違いじゃないの?

脚本協力がついたのにこの体たらく。ストーリーの根幹を変えるのは不可能でも、もう少し何とかできないものか……



菊姫がワガママ言ってる間に、利休は秀吉の不興を買って切腹する事態になっていました。
言うこと聞かないと自分たちも同じ目に遭う〜と悟って、菊姫に上洛を命じる展開に繋がるのですね。複数のエピソードが相互に作用するのは好きです。それは良いのですが…。

利休さんってば着物を着たまま腹を割ってるしー!
あのー、切腹にも作法という物があってだな、胸をはだけて腹に刀を突き立ててかっ切るのですよぅ。恐怖で刺せない人もいたと言われてますが、着物をはだけるくらいできるでしょ。脚本家も演出家もスタッフ全員「忠臣蔵」すら見たことないのか?
ド派手な生け花を飾ったり、こんなのリキューさんじゃないやい!

利休が亡くなり、娘のお涼が泣き崩れるのですが、兼続の胸にすがりついておーいおい…。以前から色目使ってたせいで、このすがり泣きが計算ずくに見えて仕方がないです。

その後、菊姫が上洛を決意して、お船も付き添って京へ行くことを決めました。長女と生まれたばかりの次女は國元に残すそうで、兼続は複雑な心境のようです。
さー、子育てから解放されて京で遊びまくるわよ〜♪…という訳でもないでしょうが、お船が痛い母親に見えてきました。
お船が気楽な一方、兼続は心配で夜も寝付けません、このシーン、一枚の布団に枕を二個並べて夫婦二人で寝てるのですが、ダブルベッドじゃあるまいし…。もー何なのこれ〜。布団一組しか持ってない貧乏長屋の夫婦かい!(でも子供は別部屋)
兼続の不安も、お船のリードで何となく解決です。子供(コブ)は侍女に任せて、京へ出発ぅ〜★☆

天地人は、ことごとく色恋沙汰に持っていくなあ。
京に着いたら、お船とお涼の間で一悶着ありそうな予感がします。ひしひし。
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by shinnokotowari | 2009-07-26 23:26 | ・大河ドラマ | Trackback(3) | Comments(0)
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